Diamond Color について
- 2020.12.14
-
ダイヤモンドの4Cのカラーについてです。ダイヤモンドの色彩の違いは、素人の目では判断できないほど微細な場合もありますが、その微妙な差異がダイヤモンドの品質価値に大きく影響します。無色透明の最高カラーDから始まり色味を次第に増していき、色が最も濃いライトと呼ばれるZまで、23段階に評価されます。カラーグレードが、なぜDから始まるのか不思議に思う方もおられると思います。GIA(米国宝石学会)によるとカラーグレーディングスケールを開発する以前は、アルファベット(A・B・C、最高級の石には複数のAを使用)や、アラビア数字(0・1・2・3)およびローマ数字(I・II・III)など様々な記号システムが漠然と使用されていたそうです。そのため、これら旧体制のカラーグレーディングシステムは一貫性を欠き不正確だったため、そこでGIAは以前のシステムとは一切関連のない新しいシステムを設立しようと、これまで最高品質に関連付けられていなかったアルファベットの“D”から始めたとしています。Dから始まり23段階あるカラーグレードですが、カラースケールには、5段階の色範囲があります。無色のカラーレス(D E F)、ほぼ無色のニアカラーレス(G H I J)、ごくかすかな色味のフェイント(K L M)、かすかな色味のベリーライト(N O P Q R S)、色味ありのライト(T U V W X Y Z)があります。ダイヤモンドはそれ自体が光を発しているわけではく、ダイヤモンドに注がれた光を反射して輝いているように見えているため、私たちが見ている輝きの色は反射された光の色の作用が占めるところが多く、光を効果的に反射させる美しいカットのダイヤモンドほど、色味が美しく感じられます。