ダイヤモンドの価格の相場
ダイヤモンドの価格を決定する要因は、「需要と供給のバランスによる価格変動」「流通経路のコスト」「外国為替相場」、また、そのダイヤモンドが持つ品質によって価格が決まります。ダイヤモンドの価格の成り立ちをお伝えします。
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需要と供給のバランスが決め手
ダイヤモンドの価格決定要因として、需要と供給の関係です。需要が多く供給が少ない場合は、価格は上昇します。逆に需要が少なく供給過多の時には価格は下降することになります。ダイヤモンドは、19世紀後半の1888年に創業したデビアス社によって、現在も生産量や価格をコントロールされています。
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4Cを基準としたダイヤモンド価値
カットされたダイヤモンドは、G.I.A(米国宝石学会)が定めた“4C”(品質評価国際基準)と呼ばれる4つの要素で評価され価値が決まります。ダイヤモンドは主に世界約30カ所あるダイヤモンド取引所や宝石業者間で取引されます。その様々な流通過程で、それぞれにマージンが加算されていきます。
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外国為替相場による変動
デビアス社が月に一度発表する「ラパポート・ダイヤモンド・レポートが相場を決める基準です。ラパポート・ダイヤモンド・レポートのダイヤモンドの評価額はドル建てです。したがって、ドルと円の為替相場の変動も、ダイヤモンドの価格に大きく影響していきます。円安が進むとダイヤモンドの価格は上昇し、逆に円高になると価格は下がります。
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流通経路によるコスト
最後に要因としてあげられるのが、流通経路です。流通経路が物理的に長い場合、つまり鉱山から消費者までの物理的距離が遠い場合には、それだけコストがかかり、それは価格に反映されます。それとは別に、商社やメーカーの違いによる流通コストの差もあり、これも当然、価格に反映されています。