Wittelsbach-Graff Diamond について
- 2020.12.08
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ヴィッテルスバッハ・グラフ・ダイヤモンドについてです。31.06ctのブルーダイヤモンドで、カットが施された最大の歴史的ブルーダイヤモンドの1つです。ブルーダイヤモンドは非常に希少です。 たいていの場合、ホウ素不純物の存在が天然ブルーダイヤモンドの色を作り出します。 しかし、放射線暴露あるいは水素の影響によりその色が生じることもあります。 放射線にさらされたことで作られた天然のブルーダイヤモンドの色は一般的にグリーンブルーと呼ばれ、水素の影響で生じた色はグレーバイオレットからグレーブルーとされます。この石はIFクラリティを持つ、ファンシーディープブルーとグレードされています。ヴィッテルスバッハ・グラフ・ダイヤモンドは、ヴィッテルスバッハのバイエルン家に属し、1931年に紛失されるまで、ミュンヘンレジデンスの宝庫に展示されていました。 この宝石は密かに1951年に売却され、1961年に「再発見」されてから、未公表の民間のバイヤーに1964年に再び売却されました。当時ヴィッテルスバッハ・ブルーと呼ばれていたこのブルーダイヤモンドは、2008年12月にクリスティーズ・ロンドンで2,430万ドルを少し上回る価格で、宝石商のLawrence Graff氏に売却されました。